江国香織「思いわずらうことなく愉しく生きよ」
2006年12月18日 [映画・ドラマ・本]
本を読んでます。
最近の江国香織の本はなんだか生々しい現実を感じるものばかりだ。
昔の方が好きだったけど、それはそれ、これはこれ、として読んでいると
まぁ、それでもやっぱりこの人の本の味は好きだ、と思うのです。
「思いわずらうことなく愉しく生きよ」ではそれぞれ性格も生き方も
バラバラの3姉妹が出てくる話なのだけど、バラバラなはずなのに
3人共に共感してしまう。
その時の気持ちの不安定さがシンクロしたのか、妙に悲しくなった。
悲しくなったけれど、最後まで読むと明るくもなり、救われた。そんな一冊。