ヒグマ

2021年8月25日 [日記・雑記]

最近何かに取り憑かれたようにヒグマ、知床、北海道の野生動物のことを調べています。

不思議なもので、ヒグマの生態を知れば知るほど、その存在は興味深く、特に子育てをしているメス熊にはそのワンオペ育児ぶりに感動してしまう。
熊の母さん、生きるために子供たちを育てるために毎日ごはんを探して頑張っている。そんな姿を見ていると人間も熊の母さんも変わらない。

熊は理由が無ければ人間を襲わないそうです。
獰猛なイメージのヒグマであっても肉よりもどんぐりや木の実を好み、魚も身よりも卵が好きみたい。人間の行動のせいで人慣れした熊、人間の食べ物を覚えた熊が人間を襲い、その結果駆除されます。山で熊の行動を邪魔したときや子熊への攻撃を危惧した時にも襲うみたい。

キャンプ流行っているけれど、外に食べ物を放置してはいけません。ゴミを捨ててはいけません。野生動物を誘致し人間と動物の境界線が曖昧になってしまいます。

熊が怖いから熊狩りを再開して熊の数を減らすという声もあるけれど、自然を大きく見た時に果たして人間が自然に干渉してひずみが起きないのか。

昔、人間がニホンオオカミを狩りで絶滅させた。その結果エゾシカが増えた。エゾシカが森を荒らし熊の食料を奪った。そしてその熊は新たな食糧を求めて行動を変えてきている。
自然は大きな輪でつながっていると感じる。

熊は人間を襲う怖い生き物ではあるけれども、熊のことを調べていると人間がいかに勝手かということをしみじみと感じてしまう。
まずは人間側の意識や行動を変え、問題個体となる熊を生み出さないようにしなければならない。

「人間というのは非常にコントロールが難しい生き物。ヒグマ以上に」
知床財団の方のこんな言葉がコロナ渦の今、心に響きます。

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